一流のプレーの真髄を「ダビド・ビジャのサッカー講座」

指導書

はじめに

サッカーを始めたばかりのころ、どんな指導を受けていただろうか。
私の場合はクラブも部活もなく、ただ仲間とグランドでボールを追いかけているだけだった。
それでも十分楽しかったが、まあ上達は遅かった。
現在では、世界的プレイヤーの経験を活かした指導を受けられるなんて、羨ましい限りだ。

タイトル:「ダビド・ビジャのサッカー講座」
著者:ダビド・ビジャ/DV7サッカーアカデミー
カテゴリー:指導書
発売日:2021/1/21

どんな本なのか

元スペイン代表フォワードのダビド・ビジャが主催するサッカースクールのメソッドを紹介する本である。

こんな方にオススメ

・ジュニア向けの技術書を探している人に。
・ダビド・ビジャのファンだった人に。
・サッカーに取り組む子を持つ親御さんに。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・わかりやすい内容が多く読みやすい。
・個人戦術的な要素を含んだ技術が充実している。
・ダビド・ビジャのサッカー人生にも少し触れられている。

読者層マトリクス解説

・基本的にはジュニア世代向けではあるが、親世代にも学びがあるだろう。
・真剣にサッカーに取り組んでいる人向けだが、難解な内容ではない。

感想など

本書は、ダビド・ビジャ自身が語るプレーのコツと彼が主催するアカデミーの主なメソッドで構成されている。

アカデミーのメソッドは、主にジュニア世代向けの基本的な内容ではある。
とはいうものの、体の向きや事前に考えてプレーすることなど、個人戦術的な要素も多くあり、単純にボールを扱う能力だけを求めているわけではない。
実際のトレーニングメニューも幾つか挙げられており、指導者が参考になる面もあるだろう。

ビジャ本人が語るプレーのコツも参考になることがある。
ただし、彼自身ストライカーとして得点を奪う能力を上手く言語化できているわけでは無さそうで、感覚的なものだと言っている。
おそらく、幼少期からの多くの経験から、考える前に身体が反応しているのであろう。
ただ、軸足の使い方が重要だと言っていて、軸足に注目して様々なストライカーのプレーを見てみるのも面白いだろう。

本書は、ダビド・ビジャ本人が書き記したものではないだろうが、それでも彼のプレーの真髄みたいなものは少し感じとれるであろう。

まとめ

今回紹介した「ダビド・ビジャのサッカー講座」は、ジュニア世代向け技術書として、なかなかの良書であると思う。
ボールコントロールにとどまらずにサッカーに必要な要素を小さなころに学ぶことは、とても重要だと思う。

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