はじめに
長年サッカーを観戦してくると、監督にも様々なタイプがいることがわかるだろう。
そんな監督たちは、どんなことを考え行動しているのだろうか。
この本で少しその思考に触れてみようではないか。
タイトル:「監督たちの流儀」
著者:西部謙司
カテゴリー:監督
発売日:2018/1/30
どんな本なのか
様々なサッカー監督像を解説する本である。
こんな方にオススメ
・監督目線でサッカーを観るのが好きな人に。
・これまで多くのサッカーを観戦してきた人に。
・チームビルディングやチームマネジメントに興味がある人に。
オススメとマトリクス
おすすめチャート解説

・マニアックな戦術論ではないが、それぞれの監督なりのアプローチが知れるだろう。
・監督毎に異なる様々な考え方に学ぶことがあるだろう。
・監督に興味がある人にはオススメである。
読者層マトリクス解説

・チームマネジメントに興味があるような、やや高めの年齢層向けである。
・ライトファンでも楽しめなくはないが、コアファンのほうがより楽しめるだろう。
感想など
これまでも何度か取り上げている西部謙司さんによる書籍である。
以前紹介した「サッカー右翼サッカー左翼」にちょっと似た雰囲気がある。
(以前の「サッカー右翼サッカー左翼」の紹介はコチラから)
時系列的には、「サッカー右翼サッカー左翼」が2015年で先に出版され、本書は2018年の出版である。
日本代表監督でいうと、まだハリルホジッチ氏が務めていた時期で、西野朗氏に変わる少し前といったところ。
当時の時代背景を知り、その後の日本代表監督人事を知ったうえで読むのも、また良い感じだ。
今なら、あのままハリルホジッチ氏が監督をしていたワールドカップを見たかったと呑気なことも言えるから。
あの頃は、切羽詰まっていたから、そこまでの余裕はないなあ。
本書では様々な監督が取り上げられるが、最初に取り上げられる監督が、ジェフ千葉を率いたエスナイデル氏である。
このへんも当時の時代背景を感じる。
特徴のある戦い方をした監督だったので、題材としては最適かもしれない。
知らない人には、誰やろって感じかもしれないが、読んでみれば案外面白いと思う。
本書で出てくる監督の中で、個人的に興味深いのは、反町康治氏かな。
現役時代から、この人は監督として成功するんじゃないかと思っていたこともあるが、何よりもFCバルセロナに留学していながらリアリストに徹したサッカーをするところが面白い。
新潟の監督時代には、「カウンターサッカーの何が悪い」的なことを言ってなかったかな?うろ覚えだけど。
まとめ
今回は西部謙司さんの「監督たちの流儀」を紹介してきた。
監督的な目線でチーム全体を見ながらサッカー観戦するような人には楽しめるんじゃないだろうか。