静岡学園の指導哲学を知る「静学スタイル」

監督

はじめに

いつの時代も人を指導することは難しい。
なかなか思うよう成長してくれる事は少ない。
それでも指導する立場の人が投げやりになるわけにはいかない。
数多くのプロ選手を輩出してきた静岡学園サッカー部の指導哲学から学んでみようではないか。

タイトル:「静学スタイル」
著者:井田勝通
カテゴリー:監督
発売日:2015/12/9

どんな本なのか

静岡学園サッカー部監督を務めた井田さんの指導に対する考え方をまとめたもの。

こんな方にオススメ

・ユース年代の指導にあたっている人に。
・長年高校サッカーを観てきた人に。
・古くからのサッカーファンの方に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・難解ではないが、井田監督の個性がでている文章である。
・昔ながらのエピソード満載である。
・熱量と信念の強さに得るものがあるだろう。

読者層マトリクス解説

・大人向けというわけではないが、昔からサッカーを追いかけている人のほうが楽しめるだろう。
・ややコアファン向けかなという感じ。

感想など

高校サッカー界には名将というか名物監督みたいな人が沢山いる。
それぞれ育った年代によって印象に残っている監督も違う事だろう。
私の場合は、国見の小嶺監督や帝京の小沼監督なんかの印象が強い。

本書の著者である井田監督の事は、実はあんまりよく知らなかった。
静岡県には強豪校が多く、選手権に出場できない事も多かったからだろう。

静岡学園といえば、カズを輩出した高校というイメージである。
本書の最後のほうには、これまでプロになった選手の一覧があり、カズ以外にも多くのプロ選手を輩出している事が分かる。
また、ほぼ毎年輩出し続けているところが凄い。

静岡学園といえばテクニック重視という印象が強いが、それは井田監督の考えが強く反映されているのだろう。
まだサッカーがメジャースポーツではない時代を生きた人々たちは、それぞれが自分なりに情報を集め、自分なりの考えに基づき、試行錯誤しながらスタイルを築いていっただと思う。
そのバイタリティーには感服する。

昭和の時代は、そんなバイタリティーの塊みたいな名物監督が多かったような気もする。
それは良い悪いの話ではなく、その時代に必要なものであったのだと思う。
そして、今の時代には、今の時代に必要なものがあるのだろう。

ちょっと意外だったのは、井田監督は案外冷静に自分の退任時期を考えていたところだ。
後継者を考え、スタイルは維持しつつ、次世代へバトンを繋ぐ。
育った人たちが様々な形でサッカー界を支える。
静岡学園だけでなく、名門校と呼ばれるようなところには、受け継がれる何かが存在するのだろう。

まとめ

今回紹介したのは「静学スタイル」である。
静岡学園の監督を務めた井田さんの昭和感のあるエピソードが豊富であった。
時代が違えど、人を指導する立場にいる人には参考になる事があるであろう。

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