はじめに
サッカーに取り組んでいる子供に対して親がしてやれる事は何だろうか。
正解はあるようでないのかもしれない。
けれでも、沢山あるはずの選択肢は知っておいて損はないだろう。
タイトル:「世界で通じる子供の育て方」
著者:浜田満
カテゴリー:指導書
どんな本なのか
子供の成長のためにしてやれる事は何かを説く本である。
こんな方にオススメ
・お子さんが真剣にサッカーに取り組んでいる親御さんに。
・サッカースクールやクラブに関わる人に。
・日本サッカーの成長を願う人に。
オススメとマトリクス
おすすめチャート解説

・主にジュニアユース期に身に付けておくべき原則が学べる。
・子供には様々な選択肢があるという事が学べるだろう。
・真剣に子供を育てたいと願う親にとって得るものが多いと思う。
読者層マトリクス解説

・子供がサッカーをしている親世代向け。
・奥深い話が多いが、読者側がコアファンである必要はなく、むしろライト層のほうが学びが多いだろう。
感想など
サッカーに限らない話だが、幼少期の育成は難しい。
教えるのが難しいという事ではなく、教え方が正しかったのか否か、時がたたないと分からないという事だ。
本書は2016年に発行されたものだが、今も昔も、その難しさは変わらない。
きっと未来も変わらないのだろう。
ただし、様々な選択肢をもっている事は大事だろうし、時代に合わせてアップデートしていく事も重要だろう。
本書は親御さんの質問に答える形式になっているので、お子さんが真剣にサッカーに取り組んでいるのなら、とても良い指南書となるだろう。
タイトルに育て方とあるが、具体的な指導方法や練習方法が沢山記載されているわけではない。
どう子供を導いてあげるかと捉えたら良いだろう。
色々な事例も記載されているので、参考になる事もあると思う。
個人的に面白いなと思ったのは、飛び級に関する項目である。
単純にサッカーが上手いかどうかで飛び級を決めるわけではないという。
どういう場合に飛び級すれば良いかというと、フィジカルが同学年より明らかに上回っている場合だそうだ。
確かに圧倒的に足が速いとか、背が高いとかだと、工夫しなくても出来てしまうというのはあるなと思う。
更には、メッシのように身体が小さい場合は、技術があってもあえて下げ級する事もあるという。
下げ級という概念はあまりなかったが、確かに個人戦術を覚える意味でも、身体が小さい場合に下げ級はありかもしれないと思った。
本書は、サッカー経験がない人にも難しくない内容になっている。
子供の指導の参考に如何だろうか。
まとめ
今回は「世界で通じる子供の育て方」を紹介した。
少し前に本だが、参考になる事は多々あるだろう。
お子さんが真剣にサッカーに取り組んでいる親御さんに読んでほしい一冊である。