はじめに
何とかプロのサッカー選手になりたいと、もがいている人がいるだろう。
あるいは、かつてプロサッカー選手を目指したが断念した人も多いはずだ。
サッカーに限らずとも、いかに自分を認めてもらい、自分の居場所をつくるか?
決して有名ではなかった選手の生き様から学んでみようではないか。
タイトル:「フットボーラー独学術」
著者:柴山直哉
カテゴリー:その他
発売日:2021/10/18
どんな本なのか
学生時代に有名ではなかった選手が、様々な国やカテゴリーでプロサッカー選手として生き抜いていく様を記した本である。
こんな方にオススメ
・サッカー選手を目指しているが目立った活躍ができていない人に。
・いつかは海外でプレーしてみたいと考えている人に。
・サッカーに限らす自分を活かす道を探している人に。
オススメとマトリクス
おすすめチャート解説

・サッカー選手として生き抜いていく術の話なのだが、シンプルに読んでいて面白いと思える。
・有名ではないひとりのサッカー選手の物語としても十分楽しめる。
・サッカーに限らずあらゆる分野に通ずる学びがあると思う。
読者層マトリクス解説

・将来サッカー選手を目指しているユース世代から大人まで楽しめるだろう。
・ややマニアックな内容もあるものの、サッカーに詳しくない人でも理解できると思う。
感想など
柴山直哉というサッカー選手のことを、私は良く知らない。
なんとなく字面を見た覚えがあるようなないような。
そういえば、ラトビアでプレーする選手がいると聞いたことがあるなあ。ぐらいである。
彼の経歴を追いながら、生き残り術とでもいうか様々な考え方や行動が記されている。
基本的に賢い人なのだろう。
テストで点数をとれるという意味ではなく、自分が成し遂げたいことに対して、何が必要かを客観視して考え行動に繋げられる。
上手くいかないときにも振り返り次の行動に繋げる。
これが出来る人はどこに行っても必要とされるはずだ。
ここで書かれている事は、サッカーに限らず他のスポーツやビジネスの場でも応用できるだろう。
自己評価と他者評価は違うということ。
結果と評価は同じではないということ。
自分の力を客観的に捉えること。
これらは、分かっているようで分からないことが多い。年齢を重ねた人でも分かっていない人も多い。
彼の場合は、サッカー選手でなくとも活躍する場所を見つけることが出来たのではないだろうか。
それと、きっと私はこの本のような、ちょっと中央から外れた人や物語が好きなんだと、改めて感じた。
まとめ
今回は柴山直哉さんの「フットボーラー独学術」を紹介してきた。
決してメインストリームではないプロサッカー人生なのだが、とても読み応えがあった。
最後に大学時代の先輩にあたる中村憲剛さんとの対談もあり、結構面白く読めた。憲剛ファンにもオススメできる。


