チーム経営を数値で掴む「スポーツチームの経営・収入獲得マニュアル」

その他

はじめに

サッカーを好きになり贔屓のチームを応援していると、「ウチのチームはなんか補強にお金使わないよねぇ」とか「あのチームはバックの大きなスポンサーがついてるから」とかお金にまつわる話をするようになるだろう。
でも、本当のところチームの懐事情なんて、正確には分からないはずだ。
この本で少しは勉強になるかもしれない。

タイトル:「スポーツチームの経営・収入獲得マニュアル」
著者:木村正明
カテゴリー:その他

どんな本なのか

ファジアーノ岡山の代表取締役を務めた木村正明さんによる、Jリーグチームを主に財政面から分析する本である。

こんな方にオススメ

・サッカーチームの財務事情に興味がある人に。
・将来、チーム運営側で活躍したいと考えている人に。
・サッカーに限らずスポーツチーム経営に関心のある人に。

オススメとマトリクス

おすすめチャート解説

・難しそうな話ではあるのだが、極力分かりやすく説明しようする配慮を感じる。
・チームが成長していく過程としても楽しめるだろう。
・財政面を数字で示してくれる貴重な一冊である。

読者層マトリクス解説

・経営的視点が含まれるので、やはり大人向けであろう。
・ややコアファン向けではあると思うが、マニアックなサッカーの話ではない。

感想など

たまたま近所の図書館で見つけた本である。
なんとなくパラパラとページをめくっていたら結構面白そうだと思い、暇な時間を見つけては少しずつ読み進めた。

前半は集客とスポンサー獲得の話が中心である。
著者のファジアーノ岡山での経験を軸に、どうやって集客とスポンサー収入を高めていくかが描かれている。
個人的には、集客と収入と成績が右肩上がりで順調の伸びていった後が気になるのだが、本書にはそのフェーズは出てこない。
サブタイトルに「売上ゼロから10億に伸ばす具体策」とあるので、成長段階の内容でもまあ良いか。

以外にもグッズ販売は必ずしも利益に繋がらないと本書は言う。
そうなのかな?と思いつつも、分析を読んでいくと、まあ確かにそうかと思うところもある。

最後には、親会社の拠出金を推定して紐解き、各チームの収支を分析している。
細かい数字が苦手な人は、応援するチームと比較するチームの項目だけでも確認すれば良いだろう。

私が最も引っかかったのは、イタリアの論文で「利益にこだわる経営は勝利を遠ざけ、結果として価値を下げる」との論が定評になっているという記述である。
何か分かるんだよなあと思いつつ、そうじゃなくて、勝利を求め続けつつ利益を得る方法を考えれば良いんだよなと、言うだけなら簡単な事を思ったりしている。

まとめ

今回紹介したのは、「スポーツチームの経営・収入獲得マニュアル」である。
タイトルにはスポーツチームとあるが、記載されているのは、ほぼサッカーチームである。
ただし、他のスポーツとの比較もいくつか見られ、サッカーに限らず様々なスポーツチームの経営に活かせるだろう。
プレイヤーとしてではなく、運営側からスポーツチームを支えたいと考えている人には参考にすべき事が沢山あるはずだ。

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